冠婚葬祭

 冠婚葬祭の知識のご紹介


 このページでは、伝統的なしきたりの問題や日本人の生活上の知恵など、日
 本の生活文化について、ご紹介してみようと思います。

  多くは掲載できませんので、このテーマに関するサイトをリンク集の方でご
 紹介しています。興味のある方は、ぜひそちらの方も訪問してみて下さい。

  ここでは、冠婚葬祭にスポットをあてて、その場では目にするけれど、あま
 りくわしく聞くことはないことをご紹介します。

  例えば、ご祝儀袋やお香典を包む紫の風呂敷、正式には袱紗(ふくさ)とい
 いますが、この包み方は祝儀と不祝儀で逆になります。ご祝儀の場合は、つめ
 を右にして、中央に祝儀袋を置き、まず左をたたみ、次に上、下の順にたたみ
 重ね、最後に右のつめのある部分を重ねて留めます。

  不祝儀は、左右が逆の手順になります。

  さらに、差し出すときは、祝儀の時はふくさを自分の前に置いてぐるりと半
 回転させ先方へ向きをかえてふくさごと差し出します。(贈り物を差し出す時
 のお盆(切手盆)の代わりと考えられます。)

  不祝儀の時は、袋を取り出して、受付で先方に正面を向けて手渡します。

  現代ではどこまで必要なのか? 何とも言いがたいのですが、最低限失礼の
 ない程度の知識は見に付けておきたいですね。



 では、日本の結婚式、神前結婚式に関して「見たことあるけど意味は知らな
 い。」、そんな基本的なことを見てみましょう。

  花嫁さんが着る「白無垢」(しろむく)。上着・下着ともに白色で統一され
 た服装です。これはおおむね予想がつくと思いますが、神前の花嫁は清らかで
 汚れのない無垢な状態であるという意味を表しています。また、これから嫁ぎ
 先の家風に染まって行く決意も表しています。でも、そういう意味だとすると、
 現代の女性に「白無垢」はうけないかもしれませんね。
 (もっとも、ウェディングドレスの白も同じ意味だと思いますがね・・・。)

  「白無垢」を着た花嫁がかぶっている白い布が「綿帽子」です。もともとは
 真綿を広げて作られた防寒具ですが、婚礼の儀においては、花婿以外の人に顔
 を見せないようにかぶられるようになったそうです。こういうことは、他の国
 の結婚式にもよくありますよね。

  ちなみに、「真綿」(まわた)ですが、これは綿(めん)のわたを指すので
 はなく、絹(きぬ)をさします。繭(まゆ)を平たく伸ばしてつくった綿が真
 綿です。絹は高級な繊維ですから、通常は高級な布地を作りますが、昔の農家
 では、そのカスを集めて丹念にのばして重ね合わせてわた状にして真綿の綿入
 れ半纏などを作っていたみたいです。「真綿」は綿のわた以上に、軽くて暖か
 い上質のわたです。

 「三々九度」(さんさんくど)。お酒がつがれた大・中・小の三つの杯を一杯
 ずつ飲んで膳を下げることを「一献」(いっこん)という。これを三度繰り返
 す。これが、正式な饗応の席で行なわれる式の形式であった。よって、この儀
 式は正式には「三献の儀」(さんこんのぎ)とよばれる。これが、結婚式では
 夫婦の固めの杯とみなされ、杯を飲む回数から「三々九度」とよばれるように
 なった。



  次に、葬儀の方も少し見てみましょう。

  お葬式のときにはられる白黒の幕のことを、「鯨幕」(くじらまく)といい
 ます。これは、鯨の肉の切断面の黒い皮と白い脂肪がならんでいる様子からと
 られたそうです。

  「弔問」の「弔」という字、「とむらう」と読みますよね。棒につるが巻い
 ている様子を表しています。これは、神が情をたれるという意味をこめていて
 そこから、他人に対する同情、遺族へのおくやみを表す意味に使われているそ
 うです。

  「数珠」(じゅず)。礼拝の際に手にかけたり、揉んだりします。玉の数は
 108個で仏教で煩悩の数とされます。除夜の鐘も108回鳴らしますよね。
 この108個の玉を2分する大玉を「達磨」(だるま)といい、それに繋がっ
 ている小玉が「浄明珠」(じょうみょうだま)、数珠の中にある色が違う4個
 の小玉が「四天珠」(してんだま)。これは、お経を読んだ回数を数える時の
 目安に使われるそうです。「四天王」(してんのう)とも呼ばれます。
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