能・狂言

古典芸能のページ

 能・狂言の話題をご紹介


  日本の古典文芸といえば、歌舞伎・狂言・文楽・浄瑠璃などなどいろい
 ろありますよね。

  いまや芸術として認められ、その道の達人らは人間国宝にさえなってしまう
 世界ですが、そのほとんどが民間芸能からのスタートでした。でも、他の文化
 と大きく異なって、民間から発祥したということで、数少ない純粋なメイドイ
 ンジャパンの文化といえるのではないでしょうか?(異論はあるでしょうが・・)

  この分野も専門のホームページが数多くありますから、興味のある方はいろ
 いろ訪問されて、勉強してみて下さい。


 ここでは、『能』と『狂言』を取り上げてみようと思います。
 
  古典文芸なんて、興味ないという方も多いと思いますが、せっかくこのペー
 ジを訪問していただけたので、ぜひ読んでほしいと思います。「へ〜そうなん
 だ」って感じになりますよ。

  まず『能』ですが、学校の歴史の時間に習ったことだと(忘れてるでしょう
 が・・・?)、室町時代に観阿弥・世阿弥親子によって確立された舞台芸術で
 あるということ。

  もとは、それまでにあった大衆芸能の田楽(でんがく)や猿楽(さるがく)
 というものから発展したらしいです。田楽は農民が豊作を祈って踊ったもの、
 猿楽は猿まね(ものまね)踊りだから、今で言うとコミカルダンスってことで
 しょうか?


  『能』は踊り・音楽・演劇ストーリー・詩の要素がすべて入っている総合舞
 台芸術で、現代のミュージカルのようなものといえます。このようなトータル
 的な要素を含む芸能としては、、現存する世界最古の舞台芸能と言われて
 いるそうです。

  ちょっと驚くのが、主人公のほとんどが「幽霊」なのです。死んだ人間が、
 もう終わってしまった自分の人生を語るということが中心である、不思議な
 お芝居です。

  物語設定も不思議ですが、動きと能面というのも大変不思議な世界です。
 動きは最小限、能面は無表情。外国人が見たらもちろん、今の私たちが見て
 も奇妙ですよね。

  でも、それらのすべては、人間の本質を描こうとする究極的な芸術となって
 います。そうであるにしても、ちょっと霊的な不思議な芸術ですよね?



  一方『狂言』は、『能』との組み合わせで発展してきましたが、『能』とは
 対照的に笑いの世界で観客を包みます。登場人物は明るいキャラクター
 で、日 常的な話し言葉で語り、分かりやすく親しみを感じやすい楽しい舞
 台です。

  『能』と『狂言』という対照的な演劇が、セットで演じられ発展してきたと
 いうのも、大変興味深いことです。

  異質な海外文化をたくみに取り入れ、自分たちの文化に同化し発展させてき
 た日本人ですが、ここにはもう一つ、陰陽の異質な世界を一つの器の中に取り
 込むことで、常に精神的バランスを取り続けることに長けた日本人の、独特な
 精神世界を見出すことができます。
 
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